深夜アニメ館: アニメキャプ+感想+考察その他

2005/7/10 Sunday

エルフェンリート DVD番外編

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エルフェンリート 番外編「通り雨にて… 或いは、少女はいかにしてその心情に至ったか?」。DVD最終巻に収録されていた番外編で、アニメ版の話数で言えば11話の途中に入るエピソード。

楓荘に居付くことになったナナが自分の役割を見つける話&ルーシーの回想のなかで、なぜルーシーが蔵間に直接手を下さず、周りの人間を殺戮するようになったのかを描き出す話になってます。




う?ん、マンガ的表現とはいえ極端ですなあ。ソーセージ炒めるだけでそんな大事にはならんだろ普通。それに菜切り包丁だってそんなに力いっぱい振り回したらナナでなくても危なくって仕方ないぞ。

てなわけでナナにもできる仕事は・・・にゅうと一緒に掃除?ルーシーと!?




いや別に競争しろと言っているわけじゃないんだが>ナナ。

でもルーシーに向かって這ってくるナナの顔がホラーチックでステキ。いきなり手足がぶっ飛んだらそりゃにゅうもビックリだよなあ。まあナナをそんな体にしたのは別人格とはいえ自分自身なわけだけど。でもこのガラス拭きはソーセージ炒めよりも難易度高いんじゃない?古い建具のガラスって薄くて脆いんだよねー。




鳩サブレに夢中なナナ&にゅう萌え。でもナナって何にも出来ないワリに意地っ張りなんだよなー。まあそこがかわいいんだけど。でも本人もそれはちゃんと認識しているわけで。一人になってしょぼくれているナナがなんとも。

でも坂東とのやり取り見ても、もうこの時点ではにゅうに結構情が移っているのがまるわかりですな。




それでもルーシーをこのまま放置はできないと坂東のもとへ連れて行こうとするナナですが、そんなときに自分の鳩サブレを半分に割って差し出すにゅう。こりゃナナにとってはキッツイっすねえ。

とかやってたら雨の石畳に滑ってナナ転倒!駆け寄るにゅうもまた・・・てかなんかすんげー音したぞ!?大丈夫か!?




石畳に頭を打ち付けて気を失ったにゅうはルーシーへと。朦朧とした意識の中で、ルーシーは過去の記憶をさまよいます。

父子家庭で虐待を受けながら暮らしていた少女と仲良くなったルーシー。そして画家の母親に渡すはずだった絵を父親に見つかり、反抗するはずみに誤って父親を殺してしまった少女を連れて、少女の母親の個展の会場に逃げ込んだルーシーですが――

これは原作単行本10巻85話に挿入されていたエピソードですね。原作でも連載時には無く単行本収録時に追加された部分ですから知らない人も多いかも。話の前後を省略しているためこの女の子とルーシーとの関係がイマイチわかりにくいのは珠に瑕。でもここでの主題はルーシーが蔵間に屈折した感情を持つに至った過程ですから、そのあたりが伝わればあとはバッサリカットしてもOKってことでしょう。

ぬいぐるみを飛ばして魔法使いを気取るルーシー萌え。なりは小さくても正面からの銃弾を逸らすくらいは朝飯前のルーシーですが――




志村後ろー!じゃない横!!脇からの狙撃に気付いた少女はルーシーを庇って銃弾に!!そして銃弾に倒れた少女の命を救うためにルーシーは研究所に収容されるものの、手当ては間に合わず少女は死亡。そしてルーシーは自分達をそんな境遇に追い込んだ蔵間に復讐を誓う・・・。

このあたりの流れは原作では最近でも役どころを変えながら出てきますね。そして過去の記憶のフラッシュバックの中でルーシーは・・・ってなのがこのところの原作の状況なのですが、その原点になったエピソード。




着たきりのナナも、ユカに服をプレゼントされて晴れて楓荘の一員に。ルーシーにも背負っている事情がありそうなこともおぼろげながら理解します。でもってナナに与えられた仕事は“わんたのえさ係”。でもナナ、餌のやりすぎは良くないと思うぞー。

 エルフェンリート DVD (全7巻)
エルフェンリート 1st Note
エルフェンリート 1st Note
エルフェンリート 2nd Note
エルフェンリート 3rd Note
エルフェンリート 4th Note
エルフェンリート 5th Note
エルフェンリート 6th Note
エルフェンリート 7th Note

 原作コミック (全12巻)
エルフェンリート 12
エルフェンリート 1
エルフェンリート 2
エルフェンリート 3
エルフェンリート 4
エルフェンリート 5
エルフェンリート 6
エルフェンリート 7
エルフェンリート 8
エルフェンリート 9
エルフェンリート 10
エルフェンリート 11
エルフェンリート 12

2005/6/29 Wednesday

エルフェンリート #13(最終回)

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エルフェンリート第13話「不還」。コウタが記憶記憶を取り戻した今、ルーシーが辿るべき道は、既に彼女自身によって決められていたのでした――



前回、橋から落ちたナナは蔵間に拾われてたんすね。
そして坂東。原作版の坂東はディクロニウスともほとんど互角にやり合えるようになるんですが、アニメ版では無理でした。このあたりから原作では坂東の人気がグッとアップするんですが、アニメ版ではそこまでは至らず。

やっぱ尺の問題でルーシー以外のキャラの掘り下げが甘くなっているのはかえすがえす残念ですねー。でもこの尺で他のキャラに無理にスポットを当てようとすると全てが中途半端になってしまいますから、全13話のアニメ版では主役のルーシーに絞って描くという決断は正解でしょう。

でも冒頭の坂東とのやり取り、「お前はもう、私を見ることはない」って・・・。
やはりルーシーは――




マリコの凶暴さがムチャクチャ強調されてますなあ。そしてコウタ達に被害を与えないためにもマリコをこのまま放っては置けないルーシー。でもこの時点ではまだルーシーはマリコの本当の力を知らないわけで・・・。




やっぱルーシーでもマリコには全然敵わないよ!リーチも手数も違うんじゃしょうがないよなあ。でも“ルーシーは殺すな”って命令はちゃんと守ってるのな。あっさりルーシーを下して勝ち誇るマリコ。でもそんなマリコの前に蔵間とナナが・・・。




これぞエルフェンリート!!って場面ですね。最終話は完全にアニメオリジナルで、もちろんここもそうなんですけど、この“本能的に殺しを愉しむ化け物”だと思われていたマリコが、実は単に自分の力のコントロールができない未熟な子供なだけで、両親の愛への飢餓感が無軌道な暴力へと向かわせていたんだということがわかるシーンは、原作7巻の雰囲気そのまんま。

だからといってマリコが救われるような展開にはならないところも含めて、運命の残酷さというか、やるせなさがムチャクチャ強烈なんすよね。なんかそういうところの表現に、原作者の深い情念を感じざるを得ません。




でも最期の瞬間だけは、そんなマリコも、そしてマリコをそこまで追い込んでしまった蔵間も、束の間の“赦し”を得ることができたといってもいいんでしょうね。赦しと言うにはあまりにもやるせない結末ですけど、これもまたエルフェンクオリティ。



最大の脅威だったマリコも、宿敵だった蔵間もいなくなり、あとは自分自身の決着をつけるだけとなったルーシー。そして決して叶えられることのない自分の想いをナナに託すルーシー。なんかせつねー。




ネット上でも話題になったように、この場面でのコウタの反応は原作とは比べ物にならないくらいあっさりしてるわけですが、やっぱこれも尺の都合ですよね。てか最終回でこの場面だったらこうなる他ないでしょう。いい感じですよ。ここで原作版の反応された日にゃ話が締まらないっすから。

“今までコウタに謝るためだけに生きてきた”ってそりゃせつねーっすよ。そしてそれを済ませた以上、もうルーシーが自分のそばにはいなくなるって事はそれなりに察しがつくわけですからね。ここは引き止めるでしょうコウタじゃなくても。




「カナエを・・・父さんを殺したキミを、俺は許せない!!でも・・・」

このあたりは原作ではこれからだいぶ先の99?100話あたりの展開なんですけど、アニメ版だとかなりロマンチックな仕上がりになってますよね。このあたりの描写はスバラシイっす。まあ原作とアニメとではシチュエーションも台詞のニュアンスもその後の展開もかなり違うわけですが。

でも、ずっと心の奥底に苦悩を抱えて生きてきたルーシーが“赦し”を得るシーンという意味では共通していますよね。コウタに抱かれて至福の表情のルーシーがメチャメチャいいです。




でも、だからといってそのままハッピーエンドなんてことにはならないんですよね。本作では。

楓荘のみんなとの幸せな暮らしはナナに託し、コウタへの謝罪もすませ思い残すことの無くなったルーシーは、ひとり自分を狙う警官隊と対峙します。これ以降コウタや楓荘のみんなに害が及ぶことがないように・・・。そしてナナだけが、ルーシーの気配が消えたことを知るのです。

・・・というわけで悲劇的な結末をむかえたエルフェンリートですが、そのなかでもルーシーや蔵間、マリコなどの主要なキャラクターはそれぞれに“赦し”を得ているところが救いですか。そして楓荘のその後を語るエンディングも物語をきれいにまとめています。最後に楓荘を訪ねてきた人影は謎ですが、これは謎のまま将来に含みを持たせるのがいいんでしょうね。

いやーでもアニメ化の話を最初に知ったときは“マジで放映できるんかヨ!”と驚いたもんですが、放映が始まってみるとその想像以上の出来にさらにびっくりしたものです。原作をしっかり理解して作りこまれた緻密な脚本、素晴らしい背景美術を含め高水準な作画、そして音響。どれをとってもハイレベルで並の深夜アニメとはかけ離れています。

今回の地上波放映ではかなりの部分がカットされたり修正されたりしていますが、それでもこの作品の魅力は充分伝わったと思います。これで興味を持たれた方はぜひノーカットDVD版も見られることをお勧めします。
原作もまた別の魅力があってお勧め。まあ原作についていえばアニメから入った人は最初は作画にビビると思いますけど。でも読み込んでいくとそんなことは気にならなくなりますから。

それにしても素晴らしい作品でした。スタッフとスポンサーのみなさんに感謝。

アニメ版のストーリーは13話で終りですが、DVD最終巻には番外編も収録されています。アニメ版で言えば10?11話のあたりに挿入されるエピソード、そしてルーシーが研究所に収容される経緯。
次回はその「通り雨にて… 或いは、少女はいかにしてその心情に至ったか?」を取り上げます。

2005/6/21 Tuesday

エルフェンリート #12

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エルフェンリート第12話「泥濘」。
ついに甦るコウタの記憶!過去を取り戻したコウタとルーシーは――

まあでもこの12話って評価が分かれる回なんですよねー。本当に良く出来てはいるんだけど、お話を短い尺に収めるためにかなり無理してるのも確か。詰め込んでる割にお話自体はほとんど進んでないしね。やはり最終話とセットで見ないとキビシイかな。
それにしても白河タソの扱いが・・・(ノД`)・゚・。




あー、子供って無邪気に昆虫バラしたり蛙とかの小動物殺したりするからなあ。流石の白河も顔そむける程ぐっちゃんぐっちゃんやってんのかヨ。

でもナナって対ディクロニウス戦闘では詰めが甘いだけでかなりイイ線行ってんだよなあ。最終的にはことごとく相手の無力化に成功してるし。“ベクター封じ”はナナだけの特殊技能だしね。でも相当追い込まれないと実力出せないのが珠に瑕。攻撃性も例外的に弱いんで兵隊向きじゃないわな。

そして最終2話は完全にアニメオリジナル展開。ここでナナとマリコは一旦退場してルーシーの登場ですよ。




白河、せっかく斎藤に助けてもらったのに犬死にし過ぎ!!
まあ尺が短すぎて白河のキャラ掘り下げるまで至らなかったのは仕方ないよなあ。カナエと同じ死に方をすることでコウタの記憶を解き放つトリガーになったわけですね。なんかもったいねー。



そして舞い踊る殺戮の天使!!目の前で繰り広げられる惨状にコウタは封印された記憶を呼び覚ます!!




し、志村後ろーーーー!!!
ルーシーの危険性を必死に訴えても全然相手にしてもらえないどころか嘘つき呼ばわり。しかも大好きなコウタから最後に聞いた言葉が“カナエなんてもう大嫌いだ!”って・・・。カナエ、哀れすぎ。(ノД`)・゚・。

でもコウタ、ユカのもとへ向かうルーシーに果敢に飛び掛って制止するってすげーなー。普通の子供ならショックでおろおろするくらいしか出来ないだろ。まあその後PTSDで記憶を飛ばしてしまうわけだけど。本人は全然気付いてないけど、ユカも命拾いしたなー。

でもこの時、ルーシーの目にも涙が・・・




そして8年ぶりの対峙。「君は一体誰なんだ?なぜ――」と、原作では100話近くになってやっと出てきた展開に・・・でも、そこに水さす男が一人!!って、全然空気読めてないヤツキタ━━(-д-)━━ !!!!!

てか、反射的にルーシーを庇うコウタって、アンタ本当に素人かヨ!?


てなわけでコウタとルーシーの対話はお預けに。次回はベクターを封じられたマリコも復活、蔵間やナナも揃って最終幕を迎えます。復活したマリコとルーシーの決戦の行方は?そしてナナはどうなる?
次回、最終話「不還」をお楽しみに!

2005/6/15 Wednesday

エルフェンリート #11

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エルフェンリート第11話「錯綜」。ナナとルーシーを追って、長い間封印されてきた最強のディクロニウス、マリコが解き放たれます。そして物語はクライマックスへ――



斎藤さんもアニメ版ではかなり萌え度UPしてますねぇ。原作版では後にかなりイタい面も持ち合わせていたことが判明するわけですか、アニメ版だとそこまでは描かれることはなかったですからね。“墓”から出てきたマリコのやつれ様を見て思わず駆け寄る斎藤さん。“お母さん・・・”と呼ばれて思わず目に涙を浮かべる斎藤さんですが――




“お母さん・・・じゃない!”とイキナリの胴チョンパ。酷でぇ!!
でも斎藤さん、胴体両断の上制御室に投げ込まれながらも爆破スイッチでマリコを止めるところは圧巻。凄まじい気力。最後の最後までやることやってます。ある意味最強。白河も命拾いしたなー。

こうしてマリコは白河たちの制御下へ。



残虐シーンの後はほのぼのシーンへ繋がるのはエルフェンリートのお約束。

初めてのアイス、初めてのお風呂に大喜びのナナ。でもそんなナナの気がかりは、にゅうがいつルーシーへと変化するのかということ・・・。




でも楓荘でのにゅうを見ていると、ナナにもこれがあのルーシーとはとても思えないわけで。でもこのシーンでは、にゅうの内面ではルーシーの自意識も浮かび上がってきてるんですよね。

わん太のエサ係という大役を仰せつかったナナ。やっと楓荘の一員になれたと喜んでいたナナの感覚に、強烈な悪意が!!

しかしマリコ真っ黒やなあ。生き物殺すことしか考えられんのかねこの子は。しかも相手は同じディクロニウスなのに。




ガタガタ震えながらもひとり脅威と立ち向かう決心をするナナ、めっちゃ健気。無垢なところもそうだけど、こういうところもナナの人気の一因でしょうね。そして近付いてくるナナの気配に残酷な笑みをたたえるマリコ。怖えぇぇ。

そして腕の修理が済んだ坂東。マユから経緯を聞いたコウタ。コウタの後を追うにゅう。物語最後の舞台となる江ノ島へ役者が揃うのも、もうすぐです。




マリコと対峙して、その悪意の強さに比べあまりの小ささに驚くナナ。ルーシーの時と同じようにフェイントで肉薄しようとするナナですが・・・。

リーチが違いすぎるよママン!これじゃ全然勝負になんないよ!
近付くどころか何も出来ないうちにハダカに剥かれたナナに果たして勝機はあるのか!?

次週、ナナとマリコの攻防が繰り広げられる江ノ島にコウタとにゅうもあらわれます。そしてそこで発現したルーシーの力に、長い間封印されてきたコウタの記憶がよみがえり――
物語も残すところ2話です。次回、第12話「泥濘」をお楽しみに。

深夜アニメ館 © 2005- Takashima Kiyoshi / Nuruota.com


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