深夜アニメ館: アニメキャプ+感想+考察その他

2005/12/2 Friday

SHUFFLE! #20

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SHUFFLE! 第20話「忘れられぬ罪」。
う?ん、今朝別館を更新した時にはそんなに間を置かず夕方くらいには20話の感想も追加しようと思ってたんですけど、結局こんな時間になっちゃいました。てか今回のはちょっと今までとは違って評価が難しいんですよね。

でも振り返ってみると、これまでのエピソードは全てこの楓エピソードに向けて構成されてたってのがよくわかります。初っ端の1話はもちろんのこと、初期の5話くらいから目立つ部分としては7話、8話、10話と今エピソードへ向けての伏線が緻密に張り巡らされて来たわけで。シアとのペアが否定された17話の時点で妙に残り話数に余裕があるなーという疑問があったんですが、ここに来て納得。

まあこのところ亜沙と稟の性格付けが急に自己中心的に変わってきて以前のエピソードとの整合性が取れなくなってきてるところ(特に7話の亜沙と今の亜沙はまるで別人)とか、稟自身将来への展望をどう考えているのかとか今ひとつ納得し難い部分はあるものの、ネットでの話題の盛り上がりを見る限り新境地を開拓しようとしたスタッフの狙いは概ね当たっているのは確かでしょう。少なくとも今期トップクラスの話題を影響したことは間違いない。でももの凄いチャレンジだなあ。

でもこうなると単純に誰かとくっついて終りってなまとめ方は考え難いですねぇ。誰かとくっつくENDだとすると結局亜沙か楓しか残ってないんですが、完全に精神崩壊した楓を放っぽいて亜沙とくっつくなんてのは後味悪すぎだし、だからと言ってここからすっぱり亜沙をあきらめて楓の面倒を見るなんて展開も不自然。いくらなんでも3回連続でこの修羅場を先延ばしにするってのも考え難いんで、次回あたりには何らかの形で楓の救済が行われるとは思うんですが・・・なかなかすんなり行くとも思えないしなあ。

でもキーになるのはやっぱ亜沙の動きでしょうね。てか稟のポジションではここからどう動いても状況を好転させるのは難しいし、亜沙自身自分の病気と楓の精神状態とのリンクについては気付いてるっぽいし。亜沙がどう動くのかは今の時点ではわかりませんけど、彼女の働きで3人の間での和解が成立→特にパートナーを決定しないゆるやかなハーレムエンドへってのが残り話数から行っても順当な気がしますが、どうでしょう。でも今まで結構予想裏切られてるからなあ。

今回はいつものダイジェストだと雰囲気掴み難いんで、とりあえず話題の神演出をシーンごとに振り返ってみましょう。





まずは冒頭から、このあたりはまだ序の口ですね。
とりあえず亜沙は大事無く、亜麻さんの亜沙への思いが綴られるシーン(左側)。後に残された楓(右側)は、“もう二度と大切な人を傷付けるようなことはしない”との過去の誓いを破ってしまったことに後悔の涙を流します。そんな楓を抱きしめるプリムラ。

それでも楓は、稟が家に電話を入れたときには何とか平静さを取り戻しているかに見えたのですが――





亜沙が心配でずっとベッド脇に付き添う稟(左側)。夜中に目覚めた亜沙は、稟がずっと側で自分の手を握っていてくれたことに喜びを隠せません。照れ隠しも交えながらの会話には2人のいい雰囲気が溢れていますが――

深夜も2時を回るころ、ふと目を覚ましたプリムラ(右側)は家中全ての照明が明々と付けっぱなしになっていることに気付きます。不審に思って階下へ下りていくと、ダイニングには冷め切った夕食を前に稟の帰りを待つ楓の姿が。「稟君が帰ってくるから電気は消さないで」そんな楓に返す言葉もないプリムラ。

・・・てな感じでやはり楓の様子は尋常じゃないわけで。今回はここから稟と亜沙のほのぼのとしたシーンと取り残された楓の鬱々としたシーンの対比が延々と繰り返されることに。





夜も明けてからようやく帰ってきた稟を出迎える楓。稟のためにと登校の準備も済ませていた楓をよそに、眠いからといそいそと自室に戻る稟。呆然と見送る楓。そして一旦は登校したものの稟のことが気がかりで帰った楓の目の前で、亜沙の病院へ向かう稟。「どうしてお医者さんでもないのにそこまでしなきゃいけないんですか?」思わず問い詰める楓に当惑する稟でしたが――

目、目の下にくっきりとクマが!てかなんで稟こんな楓の異常性に気がつかないかなー。もうね、わざとやってるとしか思えないよ。

でもって楓の問い詰めキタ━━(((( ;゚Д゚)))━━ !!!!! どうみてもコレおかしいでしょ病気でしょ。「最近おかしいぞ」とか言ってる場合じゃねーよ。楓完全に壊れてるっての。でもってその原因作ってんのお前だろ!?





結局そのまま楓を放置して亜沙のもとへ急ぐ稟。亜沙と一緒に亜麻の持ってきた弁当に舌鼓を打つ稟たちでしたが(左側)――

同じ頃家では楓が、稟のために作り置いていたものの、結局食べられることなくそのまま放置されていた昼食を片付けていました。以前は二人きりだったのに・・・と涙する楓(右側)。

だから食い物を粗末にするなって何度も(ry
もう稟にとって亜沙以外は眼中にないってことを強調するシーンですね。
楓なんてもういないも同然。作ってある料理なんて全然目に入ってないでしょう。楓、(´・ω・)カワイソス

それにしても本当にこのところの稟って周囲への配慮の欠片もないすからねー。序盤?中盤までとはまるで別人。優柔不断な面はあってもそれなりの配慮が出来るキャラだったのに・・・。

でもってこのあたりから急に家の雰囲気が息苦しく――って少し前からそうだったわけですが、その傾向に拍車がかかってきます。こうなってくると尚更楓の存在が疎ましくなってくるのも自然な流れ。まあこの時点では稟も鈍感すぎてそれほど気にしてはいないわけですが。





亜沙のことにかかりきりで楓の泣きはらした目にも気付こうともしない稟。でもこの日の楓は今までとは違う。かまって欲しいメッセージをいくら出してもまるでスルーの稟に流石の楓もマジ切れ。さりげないメッセージだけじゃとても自分の気持ちに気付いてもらえないと意を決した楓は――

地雷原でフォークダンスですか稟。思いっきし地雷踏みまくり!!
てかいくら稟が鈍感でもこれはありえねー。

でもって楓怖えーよ。笑顔で出迎えてても目が全然笑ってねー。まあこんな目してても全然気付かないってことは稟って楓の顔なんてマトモに見てねーんだよなー。それにあきらかに自分にかまって欲しくて部屋まで来てる楓に亜沙の話かよ。でもってすれ違いの話なんて楓の前では禁句だろ禁句。まーそんなんがわかる位ならこーはなってねーんだが。

せっかくの全裸シャワーシーンもエロいどころか恐怖でいっぱい!!





そんな楓の情念が伝わり苦しみ出す亜沙。そして意を決した楓は裸身を晒して稟に迫りますが――

この楓の夜這いシーンも描写がすげー。てか最初は夜這いと言うよりも包丁持って刺しに来るみたいな感じだったからなー。これもエロいというより怖い。

楓の捨て身の行動も稟にとっては動揺と恐怖を誘っただけに終わっちゃいましたが・・・。でもまあこれは当然の結末。いくら年頃の男だからって裸の女が迫ればいつでもOKってわけじゃないっすからね。この前の裏シアもそうだけど、それなりに手順を踏めば強力なアピールになる色仕掛けも、間を抜いちゃうと逃げられるのがオチ。いきなり迫られてもパニクるだけだよ。

まあ楓もそこまで追い込まれてたってことなんですが・・・なんか切ねーなー。それにしても楓ってばエロい体してんな。時と場合を選んでれば流されやすい稟のことだからコロっと落ちたかもしんないのに・・・もったいねー。





稟に逃げられ、わだかまった気持ちをプリムラに吐き出す楓。そしてプリムラは、楓に自分の本心と向き合うように促します。一方家を飛び出した稟は、自分の優柔不断さが周りを傷付けてきたことにようやく気付くのですが――。

プリムラの言葉って結構厳しいんだよなー。一言ひと言が楓の心に突き刺さる感じで・・・。でも楓もプリムラがずっと自分のことを見守ってたって事は知ってますからね。亜沙の症状が収まったって事は、楓の心もとりあえず平静を取り戻したってことなんでしょう。

それにしても稟のヘタレ具合は・・・。まあ今回の一件で何やら思うところがあったようですから、これでいい方向へ向かえばそれなりに安心できるんですけど。





たとえ稟が好きなのが亜沙だとしても今まで通り一緒に暮らせればいいんだと、自分を慰める楓。そして今まで通り稟に尽くすことに自分の居場所を求める楓でしたが、雨の中、朝になってようやく帰ってきた稟は言い放つのです。「俺、この家を出て行こうと思うんだ」と。

いやだから飛びすぎなんだヨ!!ちっとも楓の現状見てねーじゃん!
確かに稟にべったり依存してる楓の現状ってのは良くないわけで、いずれ自立していかないとマズイってのは大筋ではその通りなんだよね。だから稟の判断ってあながち間違いってわけではないと思う。でもそれは今じゃねーだろ。そんな荒療治、ボロボロになった今の楓に耐えられるわけねーじゃん。これだからもう・・・。

それにしてもこの楓エピソードのシナリオって、ある意味神だわな。これはかなり前から狙ってたのはもう確実。まあ君望とかもかなりドロドロな展開でしたけどこれはもう遥か上行ってるでしょ。でもって前半のほのぼのからイキナリですからねー。この落差は凄すぎ。しかも17話でちょっとギスギスしてた雰囲気が和らぐかと見せかけてコレですからね。

もうシアやネリネの存在なんて原作ゲームに出てきたからって以上の意味合いはぶっ飛んでますね。途中感じた背景描写の不足もこの展開なら納得。結局シアやネリネなんて最初からこの緊迫感を演出するための踏み台でしかなかったわけですから。これは新しいわ。

まあ最終的な評価は終わってみないと付けようがありませんけど、新境地を開拓しようとするスタッフの意気込みだけは買うべきでしょうね。それに今のところ話題性という面では成功したと言っていいと思いますし。でもこういう方向性って結構リスクあるよなあ。このスタッフってかなりチャレンジャーだわ。

深夜アニメ館 © 2005- Takashima Kiyoshi / Nuruota.com


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