深夜アニメ館: アニメキャプ+感想+考察その他

2005/4/6 Wednesday

エルフェンリート #01

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エルフェンリート、とうとう地上波でも放映です。AT-Xで放映されると決まった時にもそりゃあビックリしたもの。なにせ原作があの内容ですから、どうアニメ化するんだか不思議でなりませんでした。殺戮、エロ、幼児虐待と、放送規制上もヤバげな表現が初っ端からてんこ盛りですからねぇ。

そもそも原作が始まったとき、おいら自身も最初は否定的でしたもの。こりゃ同人誌でやる内容だろって。作画も当時はまあハッキリ言って下手でしたし、始まった当初は世界観も明確でなく「萌えキャラ+バイオレンスの組み合わせでどこまでいけるか」だけを追求したイロモノとしか思えませんでしたし。
でも作品としての迫力と言うか勢いと言うかそういったものは確かに優れていましたし、回を追うごとに表現の上での難点などどうでもよくなるくらいにのめり込める作品に成長。今では見逃せない作品になってきました。

アニメ版も最初はどうなることかと思ってましたが、実際フタを開けてみると想像以上の仕上がりに驚いたものです。キャラクターデザインもアニメ化にあたって原作とは段違いに洗練されていますし背景や音楽もスバラシイ!
原作が終了していない作品なので終盤は独自展開になっていますが、全く元のイメージを損なうことなく原作7巻までのエッセンスをぎゅっと濃縮したシナリオも秀逸です。惜しむらくはやはり尺の短さによる各々のキャラの内面描写の薄さですが、それでも全13話でここまでの作りこみはよくある凡作とは比べ物になりません。

今回地上波放映に合わせて冒頭のルーシー脱出の場面ではかなりの修正が入っていますね。この冒頭の残虐描写は本作の特徴の一つですが、全編を通して見ると実はそれ程重要な要素ではないことがわかります。本来は悲運に翻弄される人物達の心の物語、そして悲劇のラブロマンス。

シリーズ序盤の残虐描写は初見の人にはちょっとツライかもしれませんが、ぜひ全編通して見ることをお勧めします。さて、それでは第1話「邂逅」。主人公ルーシーとコウタの出会いの場面。同時にこれは再会の場面でもあるのですが、それがわかるのはまだ先のお話。キャプ画像はDVD版のものです。

ルーシー、拘束柵を破るルーシー、外へ向けて進行中
ルーシー、阻むものは薙ぎ払うそして最終防衛ライン

全てはルーシーの隔離施設脱出から始まります。ちょっとした不注意でルーシーの射程に捕らわれた警備員は即座に瞬殺され、拘束具の鍵もルーシーのものに。ルーシーは自らの進路を阻むものは強力な破壊力で全て薙ぎ払います。ルーシーは半径2m以内においては他を寄せ付けない“見えない兵器”を備えているのです。
施設の責任者である蔵間は、外部に抜ける最後の場所に来週防衛ラインを設けてルーシーを待ち受けるのですが――。

地上波では大部分が白や黒のぼかしで隠されていたのですが、大体はわかりますよね。DVDではこんな感じです。ここはルーシーの無敵さを強調する場面。自然と描写はキツくなります。だからこそ「こんなヤツを外に出したりしたら大変だ!」ってことになるわけですね。

如月はがんばってま?す♪おっとっと、こぼれるこぼれる―
こぼしたーなんですか?え?

そして如月たん登場!ルーシーが残虐行為を繰り広げるのをよそに給湯室では日常の会話が繰り広げられてます。そう、如月は原作でも最初の女性キャラで、しかも不器用でも頑張るどじっ子秘書として存在感をアピールしてました。この子がヒロインなのかなーとも思わせる登場でしたが・・・。

登場後3分半で死亡ですよ!しかも首チョンパ!なんじゃそりゃー!?
実質登場時間は2分も無いんじゃないでしょうか。原作だと死ぬ前に蔵間室長との最後のやり取り(涙)があるんですが、アニメ版は本人も全然わけわかってないうちに首ねじ切られてますからねー。こっちの方が如月本人としては気が楽だったかもしれないですけど。

でもこのシーン、原作だと作者の画力が貧弱でほとんどギャグみたいになっているんですが、作画が向上してるアニメ版だとグロさが強調されますねぇ。

うぎゃーこの対戦車ライフルならいくらなんでも
あ、横向いたしまった!仕留めきれてない!!

そして何者かの手引きでロックが外されルーシーは外へ。何故か一人だけ殺されずに済んだ蔵間は、今度は対戦車ライフルでの狙撃を試みます。
鋼鉄の仮面の隙間からルーシーの延髄を狙う狙撃手ですが、発射の瞬間にルーシーが振り向いたことから弾丸は仮面を破壊するに留まり、ルーシーは崖下へ、そしてそのまま行方知れずに―。

まあこのあたりは現実にはちょっとムリがありますが、お話的には全然OKですね。ここをクリアしないとそれこそお話になりません。そしてルーシーを逃がしたのは誰か?それは物語中盤までのお楽しみ。

コウタ、いないなぁやっぱりここだった!
久しぶりだねええっ!?

翌日、極楽寺駅前でユカは大学生になった従兄弟のコウタを待っていました。なかなかこないコウタに痺れを切らしそうになったユカですが、幼い頃のコウタが好きだった場所で先に行くコウタを見つけます。
そして海岸へ。懐かしい昔話に花を咲かせる二人ですが、どうもコウタは以前のことをよく覚えていない様子。ところがそんな二人の目に、とんでもないモノが飛び込んできました。

このあたりも原作を上手くアレンジしてますね。鎌倉の美しい風景をふんだんに取り入れたこのシーンは、二人の再会を原作よりもずっと印象的に演出しています。とにかく背景の描き込みがスバラシイ。

な、なんだー!? わかるわけないでしょ!貸してくれるって、ここなの?
まあ、人が住まないと建物ってすぐに痛むって言うしねええええ?

海からハダカの女が・・・しかもツノまで生えてる!?まーふつーはこう簡単に受け入れたりしないよなあ。でもこの二人はそれやっちゃう性格なんですよねー。それが今後どんどん住人が増える要因になるんですけど。

でもコウタはツノに反応してます。どうやら失われた過去にはこの子に関する記憶もありそう。しかもあまり良くない思い出が・・・。

ダメじゃない、あんなところでおしっこしちゃコレしかないんだから仕方ないでしょ
ほら、こうやって―んーーーー

いやー狙ってるなあ。でも最近のアニメにありがちなパターンと違って、このシーンにも意味がちゃんとあるところがいいです。単なるウケ狙いじゃない。

この子(にゅう=ルーシー)もコウタも過去の記憶を失っていることや、にゅうがコトバも習慣もわからないために極々基本的なところからコミニュケーションを組み立てなければならないこと。いわばリセットされた状態からのコミニュケーションの確立が必要だということを、このシーンはあらわしてますよね。

どうする、ここに置いとくわけにも―それ、あの時の?
パキッ♪何すんだよ!お前!!

そしてすれ違い。にゅうは悲しそうなコウタを見て“悪い貝殻”を懲らしめようとしますが、逆にコウタの逆鱗に触れることに。

ユカの反応を見ても、妹についてのコウタの記憶はどうやら事実とは違うようです。なぜコウタの過去の記憶が捻じ曲がっているのか―この点は今後物語の重要なポイントになってきますね。

きっと、コウタが、悲しそうな顔してたから―浜辺に佇むにゅう
凶悪犯を見つけ出して、射殺して欲しい射殺!?

いたたまれずに楓荘を飛び出したにゅう。一人夜の浜辺に佇みます。そしてにゅうの心情を思いやるユカ。でも同じ頃、にゅう(=ルーシー)を抹殺するために上空から最強の兵隊が迫ってきていたのでした。

追われるにゅうは今後どうなる?そしてコウタの失われた記憶の行方は?
エルフェンリート、地上波でも放送開始です。次回「掃討」以降もお楽しみに。


エルフェンリート 1st Note

第1話?第2話を収録

深夜アニメ館 © 2005- Takashima Kiyoshi / Nuruota.com


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