深夜アニメ館: アニメキャプ+感想+考察その他

2005/2/24 Thursday

ジンキ・エクステンド #8

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いやーシナリオの暴走っぷりに拍車がかかってますなー。もう原作とはキャラ設定だけで後は全く別物っていうか、赤緒のキャラとかもかなり違ってる気が・・・。もともと全編収まる尺じゃないとは言え、原作クラッシャーぶりもここまで行くとある意味天晴れ。

でもこれ原作未読の人には何がなにやらだろうし、原作ファンに取ってもあまり嬉しい修正とは言い難いと思うし、どういう人をターゲットにしてるんでしょうね?もちろん好みは人それぞれですから、こういう展開が好みな人も少なからずいるんでしょうけど。

個人的な感想を言えば、無印とエクステンドの内容を短い尺にムリに詰め込もうとして破綻してる印象が強いです。視聴者のターゲットも絞り込めてないのでは?もともと無印とエクステンドではターゲットとなる読者層が全然異なるわけですから、どちらか一方(となると自然に無印)に絞り込んだ方が良かったんではないでしょうか。最初期待した分、今の展開に正直ちょっとがっかり。

まあ無印は地味だしエクステンドの方が女性キャラが多いということで、マーケティング的な観点からエクステンドパートを切り捨てられなかったんじゃないかってことは容易に想像つくんですよ。でも、その結果作品のカラーがボケてかえってターゲットとなる客層が掴めなくなってしまっては本末転倒な気が――。

キャラで訴求するにしても短い尺に大勢のキャラを詰め込んだ結果、一人一人のキャラの描き込みは不足気味。今回登場のメルJにしても、ストーリー後半になって無理に付け足したって感じがミエミエ。こんなんじゃキャラクター商品出しても難しいんじゃないかと・・・。まあ元々“大きなマーケットを目指しているわけじゃないので構わない”のかも知れませんが。

さて、良くも悪くも今回を含め残り5話。最後まで物語の行く末を見守りましょう。

えーまだ走るんですか? ― 当たり前だ!いってきまーす
あの頃を思い出すわねあの頃を―

このあたり、過去のエピソードと重ね合わせて語るってのはベタだけど王道ですね。まあ心変わりの理由が何にせよ、赤緒の主役格としての行動がやっと始まるわけです。

たださつきも「変わりましたね」って言ってますが、赤緒の変化はやはり不自然。そしてそれは、さつきと語らせたくらいでは打ち消せるものではありません。まあ人機との接触が、赤緒の血族としての血に影響を与えたって事なんでしょうけど。

模擬戦闘開始!やってるやってる
赤緒強し!え、何コレ?
戦っては、ダメ!まだ邪魔をするのか!

赤緒を操主として人機に乗せようとするシバと、それを阻もうとする赤緒の中の赤菜の声。ここに来てシバの目的がハッキリしてきます。もっとも前回からその伏線は張られていたのですが。

原作設定で“血族は一人で人機を操ると、そのうちに人機に取り込まれ人格の制御が利かなくなる(そのためにモリビト2号以降は複座になっている)”というのがあるのですが、その線で赤緒を人機に取り込ませ味方に引き入れようとしているわけですね。そしてその結果として第1話の冒頭のシーンに繋がる・・・と。

まあそれはいいとしてもやっぱり説明不足。いくら後になればわかるといっても、あんまり長引かせすぎると見てるほうは付いていけなくなりますよ。

慣れるまではあいつ等の戦いぶりを見てろ全然歯が立たない!
サァ赤緒、行きなさいえ、あの人機は!?
シュナイダー見参!メルJ登場

シバは赤緒を戦闘に巻き込もうとするものの、思わぬ邪魔が・・・。ここまで来てやっとメルJの登場ですよ。アンヘルから奪った人機=シュナイダーを駆り、宿敵Jハーンに挑むものの――。

でもやられた本当にこんなことしてたんですか?
食料を調達しないとな誰!?
貴様は!?私はJハーン。八将陣の一人だ。

あっさりやられましたか。でもシュナイダーもメルJも軽傷で済んでるのは如何にもご都合主義ですね。

もっともそれを言えば強力な兵器である人機が当局に取り締まられることもなく神社にいる事自体がご都合主義の賜物ですし、前半の神社の敷地で実戦訓練なんてハッキリ言ってムチャクチャですから今更どうってことはありません。そういう辻褄合わせは最初から放棄してるのが本作の特徴ですから。1?3話くらいまでは普通に見れる作品だったんですけどねぇ。

で、Jハーン。わざわざ歩いて登場です。一体何をしようというのでしょう。

スターシップ・オペレーターズ #8

「スターダスト・メモリー(後編)」。結果から言えばシノンの作戦は役立たずだったということで・・・ウォン艦長の判断の方が的確でしたね。シェンロンのクルーのみなさん、アンタ達は漢や。
でも実際下っ端は何も知らされてなかったんだろうなぁ・・・合掌。

今回は演出こそ地味でしたがストーリー展開は今までの中では最高水準でした。もちろんツッコミどころは山ほどあるんですけど、お話としての出来は悪くない。内容もいつもより数段詰まってましたし。まあ今までが今まででしたからねー。

敵の分断に成功!ここからが勝負ね。アマテラスに続いて本艦も加速開始!
シェンロンが加速!これでは救援が間に合いません!アマテラスを逃がすために自沈する気か!?

やはりウォン艦長はシノンの作戦に全てを賭けることは出来なかったようで・・・まあ当然といえば当然なんですがね。そして、今回結果的にその判断は正しかったことが証明されてしまうわけで――。

前回も触れましたがアマテラス=シュウ連合が勝利するためには戦力差を同等まで持ってくる――つまり敵勢力を分断し単艦決戦に持ち込んだ上で各個撃破するしかありません。それでも王国側は各艦1度の勝利でいいのに対し、連合側は全ての戦いに勝利する必要があります。いくら上手く事を進めても不利なことには変わりないわけですから、まず作戦が失敗したときの事を考えて損失を最小限に抑えることをウォン艦長が考えたのは自然な話。

それを理解したからこそシノンも作戦の継続を進言したわけで、このあたりは地味ですがよく考えられたストーリー展開ですね。

アマテラス、急加速で本艦後方へ!追尾間に合いません!やられた!
ドラゴンフライ分離体、パルスレーザーで接近攻撃を仕掛けてきました!これがあの艦の戦法か ― アマテラスへデータを転送しろ

セオリーから言ってもアマテラスが王国軍の戦力を分断しにかかってくることは常識的に考えられるわけで、それに全く考えが及ばない時点でベルモント提督は無能決定ですな。
兵装面で正面から撃ち合えないことが最初からわかっていたなら最初からレイテと歩調を合わせて包囲殲滅に徹するのが常道でしょう。まともに撃ち合えないのに単独先行して、どのように戦うつもりだったんでしょうね?

一方最初は戦力を疑問視されていたドラゴンフライ=リサは、実は最強の強襲艦だったことが判明します。兵装は弱くても、相手からの反撃を基本的に考えなくてもいいというのはムチャクチャ強い。戦術的には白兵に近くても、一方的に攻撃するだけ攻撃して相手の猛反撃を受ける前にワープして逃げるわけですから実質的には相手の射程外からの攻撃と変わりません。数は同数でも対戦力比は無限大。こんなのがいたらシノンのウルトラCなど決まるもんじゃありません。

防ぐ方法があるとしたら、アマテラスが攪乱に使った旧式艇を艦の周囲にランダムに配置し、突撃艇の航路を阻む手法くらいでしょうか。少なくとも攻撃中は通常空間を高速航行する必要があるわけですからターゲットの周囲に障害物が多ければ今回の戦術は使えません。ターゲットからの距離が離れれば射程の短いパルスレーザーによる攻撃は威力が半減するはずですし、旧式艇が弾除けにもなりますし。

もっとも今回は開戦するまでリサの戦術は不明だったわけですから、そんな対応はムリだったわけですが。

アマテラスからの発砲を確認。実体弾多数散弾か
主砲照準OK主砲発射!
撃ち返せ!!ハンマーヘッドの撃破を確認 ―― 見事だ

ワリを喰ったのはハンマーヘッド=レイテのリー提督。真正面から撃ち合いますが兵装に勝るアマテラスには歯が立ちません。ここまで戦力が違うと、なおさら兵力分散のミスが痛いですね。最初から包囲殲滅に徹していればここまで一方的な展開にはならなかったはずですから。

本艦はシェンロンへ止めを刺す。他艦はアマテラスに向かえ!主砲レーザー命中
シェンロンの表面温度急速上昇中。放熱システムが限界に達しているようです・・・じゃあ、シェンロンの艦内は・・・

シェンロンは最後まで囮役としての使命を果たしたわけで、ウォン艦長としては本望でしょう。

でも、リサの一方的な攻撃に有効な対応が出来なかった時点で完敗は決定しているわけですから、もっと他の方策を取れなかったのでしょうか。それだけが惜しいです。

最終的にアマテラスはワープで逃走可能だったわけです。最初から自沈を覚悟していたシェンロンなら、なおさらその選択肢もあったはず。単に時間稼ぎのためだけに艦と乗員を犠牲にするのは痛すぎます。銀英伝じゃないですが、最悪ぶつける覚悟でコンキスタドールに肉薄し砲戦に持ち込むことは出来なかったのでしょうか。たとえ上手く接近できなくても交戦中に相手を見失なうような事態になれば王国側も混乱するはずですし、時間稼ぎにもなったと思われますが。

まあお話の中の登場人物に文句つけても始まらないわけですけど。作者はどれくらいの戦術パターンを想定していたんでしょうね。

惑星国家シュウは降伏しますちょっとマテ。誰が逃げていいと言った?
完全に包囲されてる!ワープして逃げるしかないでしょ
難しいけど他に手はないしね。最大限がんばってみるよ。突撃艇キターーー!!

「勝ち目がなくなったから逃げました」じゃ確かに画にはならないわけで。

でも、いくら「不利な状況でも果敢に敵に立ち向かう」のがいい画になるからって、無茶な戦闘を強要されるのはいい気しませんよねー。「戦って死になさい」って言われてるようなものですから。しかも既にシュウは降伏し、戦う意味すらほとんどなくなってるわけで。

戦う意味といえば、今回では最初にこの計画を立案したのが結城技術士官だったことが明らかに。もっとも彼は他の自衛官が退艦する中一人だけ残った現職自衛官なわけで、たいして意外性はなかったですね。おいらも最初からその線はアタマにありましたし。「で、だから何?」ってな感じ。製作スタッフがこのシーンで何を狙っていたんだか、イマイチ掴み切れません。

干渉波で分離体を撃破するため、ワープを敢行する!ワープ!
アマテラスロスト!突撃艇も消失しました!高価くついたが、作戦は終了だ

なんだかんだ理屈をつけても結局ワープで逃げることに。突撃艇撃破は名目にはなっているものの実際にはどうでもいいってことがミエミエですね。最終的に逃げ切れればOK。

ショートワープを繰り返しながら攻撃していた王国側の方がそれに気付かなかった事の方が意外です。「正々堂々と戦って勝負!」以外の選択肢は彼らの頭にはなかったんでしょうかね。

唯一へルマン報道官だけが、決戦を避けられたことでホッとしてるようですが。

深夜アニメ館 © 2005- Takashima Kiyoshi / Nuruota.com


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